あけましておめでとうございます。
今月、水牛に書こうと思っていたジョアン・ジルベルトの来日が中止になってしまった。11月がだめになり、12月もだめになり。ボサノヴァ誕生50周年の最後を飾るはずの公演はすっぽかされて、終わり。個人的にはブラジル文化にはまだまだ飽き足りていない。トロピカリアのなかでは、唯一いまだ前衛のトン・ゼーが一番おもしろい。最近でたボサノヴァを彼らしく斜めに読み換えたアルバムは、その鬼才ぶりが発揮されておもしろい。ボサノヴァ誕生50周年はトン・ゼーの斬新なボサで締めくくられたことになりめでたしめでたし。もうボサは横において、来月からずっと関心を持ち続けてきたのはシコ・ブアルキを紹介していこうと思う。カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジルなどは日本に何度もきていて有名だが(トン・ゼーはきていない)、同じ世代でもシコはあまり日本で知られていない。来月から翻訳を中心に彼の人生などをここで紹介していこうと思っている。お楽しみに…。