グロッソラリー ―ない ので ある―(24)

明智尚希

「1月1日:『そうやって飲んでいても、量自体は少なくなっていったり三日間は飲まずに過ごせたりと改善していったみたい。で、3日が1週間になり1週間が1カ月になり、とうとう飲まなくても大丈夫になったんだって。飲酒への欲求もその頃にはなくなっていたようだ。ただ酒乱だったから、たまに飲むと大トラになったらしい』」。

ウリャァァァ(ノ #`Д´)ノ⌒┻━┻

 暗いと言われる人間がいる。その人こそ後世に名を残す見込みがある。他人との暗黙の格闘に敗れ、世間の風という煮え湯を飲まされ、人目という炎に焼かれている。しかし、その人の今後はだんだんと明るさを増す。悲惨すぎる生き地獄は、人間性を一度崩壊させる。そうして壊死した瞳にも類のない光が宿り、初めて生き始め、大事をなす。

(っ`・ω・´)っフレーフレー!!!

 純愛ってのは敷居が高いなあ。プライステイカーっていうのか? 学生ならまだしも、いっぺん社会に出たら砂鉄やほこりがい~っぱいくっついてくる。そうやって過去や秘密がオスメス関係なくできちまう。神も仏もない。世界とは出来事なるもののすべてだし、事象でなく事件の総体じゃからな。あえて言うなら自然は飛躍せずってとこじゃ。

( ̄ー ̄(。-_-。*)ゝポッ

 カネのなる木は三億円。

(ノ ̄□ ̄)ノオオオォォォォ! ミ((ノ_ω_)ノバタ

 読みたいと思って書籍や雑誌を買う。ここまではいい。問題は買っても全然読まないということだ。苦しまぎれの理由としては、読むのが面倒臭い、いずれ読むから今でなくていい、自分の所有物となった段階で終わり、といったところだ。ただし、本などの中に、自分の逆境退治に有効な情報などあるはずがない、と小馬鹿にしている節もある。

(^・l⌒l⌒b

 「また食べない。ちゃんと食べなさいって」「やだよ」「食べなさいったら食べなさい」「やだったらやだ」「どうしてこんなわがままな子になっちゃったのかしら」「わがままじゃないよ」「じゃあ食べなさい」「やなもんはやだ」「食べないともうお弁当作ってあげないわよ」「やだ」「あそう」「なんでドッグフードなんか食べなきゃなんないんだよ」。

U。・ェ・。Uノ~コンニチワン♪

 「1月1日:『本人の話すところによると、知人と居酒屋で飲んでからコンビニでウイスキーの小瓶買って、飲みながら歩いていたらしいんだけど、そこから先の記憶が全くないときた。知人と飲んだあと共通しているのは、必ず警察や救急隊のお世話になったとのことだった。パトカーや救急車には何度乗ったかしれないと言っていたな』」。

ヽ(・_・(´ι_`;)ゝ 連行

 齢を重ねた分、経験値は上がる。経験値にはプラスとマイナスがある。プラスには、処世術を筆頭とした対社会・人間関係のコツが含まれ、マイナスには、表沙汰にしていないその人の個人的事項、言い換えれば人格にも関わる秘密が属している。しかしその秘密のほうにこそ、その人絡みの流儀や本音が内包されているのを見逃さない手はない。

d(-`ε´-;) シィー…

 交際相手に抱く姿は単なるイデアの影、芸術は現実のミーメーシスというがほんとかいな。わしは一に女性、二に女性、三四が女性で、五に女性じゃ。酒か女か、それが問題じゃ。エピステーメーがいつか答えてくれるじゃろう。エロトマニアにしてクレプトマニアのわしの言うことをたまには信じろっての。待っているだけじゃ能がないじゃろ。

‘`ァ’`ァq【´'Д'`】p’`ァ’`ァ

尋ねないところに真実がある。ある対象についての思いを表白するようお願いをすれば、その通り言語化された返事が来る。けれども脳の働きから言語化までのほんの短い時間に、相手の心情を慮る作業を経て、答えて支障のない内容に加工される。これでは心の最深部の様子は不明。知りたければ、言動の観察を怠らず無関心を装うことである。

(# ̄^ ̄) プイ

 いや〜いい湯だったいい湯だった。人間五十年、料理のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。ニコポンされたけども上機嫌上機嫌。一度皿を享け、食せぬもののあるべきか。今夜はアプレ・ゲールで一杯やって満座の人々の中で唯一不帰の客になるよ。これを柿の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ。それにしても巾着プレイ楽しみだわ。

彡彡彡∬(;´▽`A)∬彡彡彡彡い〜い湯〜だ〜な 〜

 故加藤徹太郎氏は、なぜ生まれ変わりを考えたのだろうか。生き物が持つ悪質な部分を一手に引き受けてしまったような最期になったというのに。人間や動物になることは拒否しつつ、「何の心配もない」「何も知らないから」などの理由で貝になりたいと綴った。貝には貝の社会があり「貝関係」がきっとあるだろう。なのにどうして……。

( ´ – ` ).。oO ドウシテダロウ

 「1月1日:『なんでも、ある時には歩道で棒のように倒れて、通行人が救急車を呼んでくれたらしい。駆けつけた時には立ち上がっていて、片手に焼酎のビンもう片手にタバコを持って血の池を眺めていたんだって。救急車に載せようとしたら、歩いて帰るだとか大丈夫ですと言って聞かなかったっていうんだよ。そればかりじゃないよ』」。

◯0o。(ー。ー)y―~~ ダイジョウブデス

 近道がある。ただし戸を開けた瞬間の空気のにおい、風の向き、風景の色、空模様、季節感などが支配権を握り、本来なら左へ曲がるところを右に変更させる。鋭敏に過ぎるのは良しとしても、自意識は不能になる。ボールで無邪気に遊んでいる子供たちに、あきらめに近い羨ましさを感じる。意識を自由に操れるための近道はどこにあるのか。

<(・・ )(・_・)( ・・)ゞキョロキョロ

 驚くほど軽く薄い本体に、信吾が一目惚れした絶大なる風水力。実はこれまでお寺や仏像に縁がなかった。民主国家において選挙の意義は、強いストレスで血栓ができやすくなることである。夜中に揺れを感じて飛び起き、様々な施術法を用いて臭いを軽減する。そうして豆腐屋の孝行息子から、お上に逆らう嫌われ者へと一変した。美白である。

(◛ิc_,◛ิo)プッ

 根本的なあきらめは、時として大きな力になり得る。特に不承不承のあきらめはそれに該当する。衝動や欲望が熱せられたまま断ち切られると、人は敗北感に似た感情を克服しようとする精神によって鍛えられる。あきらめの対象が大事なほど、浮世を自然と見放しがちになると同時に、今度は浮世に対しての取り組みに絶大な影響力を発揮する。

オデアゲ  ̄\(-_-)/ ̄ アキラメタ

 わしのカメレオン性を、甲羅を経たこちたきカリオストロなんて言いふらしている、まかりならん手合いがいるようじゃが、さだめしハラホロヒレハレのこけおどしに過ぎん。そこばくともない不安もない。自己放擲のあてがい扶持こそ不平士族ってもんじゃ。その反面、台湾坊主は永遠のあとで猖獗を極める。御用聞きの酸っぱいブドウじゃ。

(σo ̄) ホォホォ