どうよう(2023.10)

小沼純一

あたま いた
あたま いた

あたま いない
いない いない

あたま いる
あたま いらない

あたま いたい
あ たま いたい
いた いた いたい
いなかった

いいときは
わるいこと
わるいとき
おもい
ださない
おもい
だし
にくい

かならず
でも
いつも
でも
ないけれど
わるいときにわるいこと
おもいだし
つづいてゆくと

たべるのにつかってるから
はなしのためにはつかわない

のり
つくだに
つけもの
うめぼし
とうふ
たまご
とまと
しらす
みょうが
だいこんおろし
なっとう

しょくよくなくて
じかんがかかる

たまにもれる
みじかなけいよう

あまい
にがい
こい
うすい
かたい
からい

しずかなしょくたく
はしのちゃわんのおとばかり

ひとくちおわると
ためいきひとつ
ひとくちのこる
おみおつけ

ひきどをあけて
しょうじをあけて
もひとつ
がらすまどあけて
あまどをとぶくろに
あみどももどし
えんがわに
えんがわまえのくつぬぎいし
なにもない
つっかけないから
はだしのまんま
にわおりて
あしうらにははっぱやじゃり
いたいくすぐったい
きもちいい
きもちわるい
わかんない
このままどこかにいっちゃいたい
いけのきんぎょは
どこかつれてってくれるかな
かえるとくらすのどうだろな
へいのむこうはいけなそう
にわからそとはどうだろう
いつかいつか
へいのどこかわれるまで