どうよう(2023.06)

小沼純一

天には
楽をかなでるものたちが

にしもひがしも
楽をかなでるのは
おんなひと
にみえるのは
どうしてなんだろう

あのひとは
てんにょのようなひとだった
ちょっと地からういていた

まえに大陸の
石窟寺院で
飛天をさがしたんだった

ひらひらとまう
ようなかんじではなく
ただちょっとういている
あのひとはそんなだった

楽をかなでる
すって はく
いいなあ いいえらびだったなあ
いまも手にして
かなでてる
すこししたら
またきかせてほしいなと

さしさわり
ない
やりとりで
するすると
ものごとがすすむ

さし

ささ
れつ

さし
ぬかれ
さし
もどす

いつか
さしてしまいたい
させば
しまいがおとずれる

ちるちるみちる
ちるちるおちる
おちおちねむる
ねむりはみちる
ねおちておやすみ
いいそびれ

きしきしきしる
きしきししみる
こおりをかんで
のうみそひやす
みがいてはぐきに
にじむのなあに

きみかえるの
かえるの
なにかえるの
なにかかえるの
いつかえるの
なにがかえるの
かえないの
きみかえれる
しろみかえる
しみかえる
かえるなの
じゃりばかり

じゃけん
じゃんけん
じゃのめ
じゃのみち
じゃばらひらいて
じゃんばらや

じゃりみち
じゃりたれ
じゃりじゃりふんで
じゃりじゃりかんで
じゃくにくきょうしょく
じゃからんだ