大学に入った頃に学校図書館下の柱や掲示板にICPオーケストラの公演のポスターが貼られていた。ミシャ・メンゲルベルク、ハン・ベニンク、近藤等則という名前があった。おもしろそうだなぁ、とおもいながらそのコンサートには行けなかったのか行かなかったのか。しばらくすると趣味がフリージャズで筝曲研究会にいるという先輩がいたのでフラフラと筝曲研究会に出入りするようになる。
その先輩はフリー・ジャズ、インプロヴィゼーションのレコードを色々持っていた。デレク・ベイリー、ハンス・ライヒェル、ペーター・ブロッツマン、スティーヴ・レイシー、フレッド・フリス、エヴァン・パーカー、グローブ・ユニティ・オーケストラ等々。
いなかものには見たこともないレコードばかり。こっちはFMラジオで山下洋輔や加古隆がピアノだった沖至のグループをスタジオライヴを聴くのがやっと、NHK教育テレビの「若い広場」という番組で生活向上委員会を見た高校生はびっくらこいた。地元のレコード屋さんにはその手のレコードは置いてなかった。ミシャ・メンゲルベルクとハン・ベニンクの名前と演奏はエリック・ドルフィーのレコードを持っていたので知っていた。斎藤徹とは「騒」というところで既に知り合った後。
その年のパンムジーク・フェスティバルに忠夫先生が出演し、レオ・スミス、ペーター・コーヴァルト、ハンス・ライヒェルと演奏会にも行った。近藤等則は山下洋輔のレコードに参加している、ということだけ知っていたが音は聴いたことがなかった。しばらくするとエヴァン・パーカーのコンサートが日本青年館の確か地下ホールで近藤等則、森山威男を加えて行われたのを聴きにいった。その時にサックスの循環呼吸の演奏を目の当たりにし、近藤等則の生の音を聴いた。ICPオーケストラの「ヤーパン、ヤーポン」というライヴ盤を会場で売っていたので買うとメンバーの来日時のスナップショットの写真をおまけでくれた。数々の引っ越しの時にLPは人にあげたし写真も処分したかもしれないのでもう無いだろう。前後の記憶は不確かだでごっちゃになっているが、近藤等則がプロデュースし全曲作曲の浅川マキの「CAT NAP」というレコードを買った。レコードプレイヤーが壊れていたので誰かに頼んだとおもうがカセットテープにダビングしてもらい、そればかりを聴いていときがあった。川端民生とつのだひろのベースとドラム、めんたんぴんのメンバーだった飛田一夫のエッジの効いたギター。ロッド・スチュアートの「ガソリン・アレイ」は中学頃に先にめんたんぴんの演奏をテレビで最初に見たんだ。
その後、テレビが無かったこの時期にFMで近藤等則のチベタン・ブルー・エアー・リキッド・バンド聴いた。法政大学の学祭のオールナイトコンサートで近藤等則IMAを目当てに行った。その前はサンデー&サンセッツで他は全然覚えていたない。カセットブックが盛んなころでムーン・ライダースや坂本龍一などともに「Tokyo Meeting 」というのも持っていたがカセット類は処分したのでブックだけあるかないか。整理しようとラックを二つ組み立てたら全身筋肉痛になり進んでいない。組み立てるラックはあと二つある。