壊し屋野郎たち

仲宗根浩

いつも通るパークアヴェニュー、昔で言うとセンター通りもイルミネーション。LEDで消費電力が少ないからといってやたらこんなんで電気を使うのもどうかと思うが。さびれた昔の白人街は人通りはない。四十何年か前まで普通に肌の色の違いで、自分の国ではないところでも、遊ぶ場所が違い、歩くことすらできなかった。なんてことをやっていた国だろう。でも自分が好きな音楽をたくさん生んだ国だ。

子供の制服、冬服が出来上がった。こちらだと入学式は在校生は冬服、新入生は夏服。五月になればすぐ梅雨入りだし。新聞では土人のことが毎日。うちのお嬢さんに「おまえは半土人だ」と言うと「半魚人」みたいだとおもしろがっている。ばかたれの言うことは笑ってしまえ。

再生できなかった、「レッキング・クルー」のブルーレイ見たさに家に届いた電器屋さんのDMで安いブルーレイ・ディスク・プレイヤーを見つけ、万札握りしめ買いにいくが在庫が無い。在庫がある店舗を教えてもらい入手する。やっと本編を見て、長い長いボーナスディスクをゆっくりと何日かかけて見る。そしたらレオン・ラッセルの訃報。レッキング・クルーのひとり、すぐれたスタジオ・ミュージシャン。初めて動く、レオン・ラッセルを見たのは中学生の時。映画館でみた「バングラディシュ・コンサート」でピアノを弾いて「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」を歌っていたか。ボブ・ディランのセットではベースを弾いていた。こっちもそれなりに齢をとったということか、いろいろ他人の病気の話が入ってくる。こっちは歩き方がわるいのか何もないところで足を地面にひっかける。そしたらついに自分の足に自分でひっかけてしまう。どんな歩き方を、足の運び方をしているのか。

月の終わりになると、高江のヘリパッド容認が決まり、翌日には反対運動をしていたところに警察が行く。7月は選挙の結果が出た翌日すぐ辺野古の工事再開。やることがはやい。こうやって事はどんどん進んでいくのだろう。