三月、年度末。

仲宗根浩

年度末である。であるからいろいろあるはずだろうけど、いつもの通りかもしれない。

子供の卒業式。なんともゆるい進行で進んでいく。ひとりひとり卒業証書を校長先生から受け取る。その後、何かを叫ぶやつ、バク転するやつなど様々。昔の工業高校の雰囲気を漂わせるやんちゃな部分もありけっこう楽しむ。

一通り終わると次に生徒会主催の式が始まり、その段取りの悪さを奥さんに突っ込んでいた。子供によると各クラスの思い出の写真をプロジェクターで紹介するところでひとつのクラスのスライドショーが丸々飛ばされ、次のクラスが上映されていたと言っていた。卒業式が終わったあと帰宅した野郎は、クラスのみんなで焼肉屋に行き、そのまま友達の家に泊まり、帰ってきたあと映画を見に行く、といって鉄砲玉になった。まあおのれのことを思い出したら、卒業式のあと一旦帰宅するも、その後三人くらいでとんかつ屋で夕食を食べながらビールを飲み、友人宅へなだれこみ酒盛りをしていた未成年。今だとお酒に関してはかなり厳しくなっているのも時代だろうか。

沖縄にいるとシーズンオフのリゾートホテルでは島内在住者用に格安のプランがあり、それを利用して普段では宿泊できないようなリゾートホテルに実家の母親ともども行く。部屋はオーシャン・ビューで「あ〜、こんななんだ。観光で来る人が見る風景は。」と、楽しみながら遊ぶ。翌日ホテルをチェックアウトしたあと、ちかくの道の駅に行き、野菜等を仕入れる。ホテルで売っていた島らっきょが半額以下。久しぶりに沖縄観光をする。住む場所と観光をする場所の落差を楽しむ。

四月から消費税があがる。それとともに職場でその対応に追われる。税込み価格表示のところや税抜き表示のところ、両方とも表示するとこがありそれに文句を言う人ありで、ご意見を伺いつつも仕事場の表示変更を深夜まで行う。なんとも面倒くさいもの。

四月になればこちらの大学に進学した姪っ子の入学式がすぐあり、うちの子供は東京に行く。来るひと、行くひとさまざまな準備を見る三月。