怠惰な一月

仲宗根浩

お正月の寒波は沖縄にも襲ってきた。う〜、さむい。年末に頭を丸めたのでなおさむい。

かき氷を食べたときのツーンとする痛さをともなう。しかし一月半ば過ぎに大阪へ行った奥さんは、「沖縄の寒さはゆるいよね。」と言っていた。大阪では夜には外出できないくらい寒かったらしい。

一月は極力何もしなようにしている。去年のクリスマス後の風邪が約一ヶ月。加齢だろうか。からだが動かない。仕事以外はほとんど寝ている怠惰な生活。

沖縄のお正月の模様も変わったか。御節料理が多くなった。昔ながらの重箱料理がだんだん減ってきているようだ。今年のお正月の料理を見て母親が言った言葉を日本語にすると「豚をしめなかったか?」と。元旦に豚の三枚肉や赤味肉がなかった。

地元新聞と全国新聞の記事。全然見出しや取り上げることが違う。「辺野古」という地名はある程度は知らているだろうが、「高江ヘリパッド」に関して内地のメディアは言及ししているだろうか。

沖縄の東側と西側の違い。西側は観光開発。東側に基地。原子力潜水艦が寄港するホワイト・ビーチ、辺野古、その昔は天願からのパイプライン。辺野古移転とともにヘリパッドも南下する。

テレビで伊能忠敬の地図より早く作成された沖縄本島の精密な地図が作成された番組を見る。フランスの三点測量が清へ、それが琉球へ伝わった歴史。この事で琉球が大和より優位であった、という感じで語るひともいる。平らにすればさはど時間軸では差はないのではと思う。時間の差より、技術をどのように使うか、継承する術の差だろか。