一月、とりあえず酒

仲宗根浩

去年注文したCD、DVD、本が到着したので整理する。年末に届いたR&BのCD、ファンカデリックやアイズレー・ブラザースの紙ジャケCDもティーナ・マリーの訃報で聴けずじまい。去年の趣味趣味音楽はテディ・ペンターグラスの訃報で始まりティーナ・マリー訃報で年を終わったようなもの。レニー・クラヴィッツのYoutubeにアップされたティーナ・マリーへの追悼のメッセージで明らかにになったこと、本人の喪失感が一番出ていた。十年前、友人のサイトでなんでティーナ・マリーをちゃんと評価しないのか、というので盛り上がっていた。一般的に、ただディスコでヒットを飛ばしたおねぇちゃんくらいの認識だったのをレニー・クラヴィッツは「最大限に過小評価されたコンポーザー、アレンジャー、シンガー、ミュージシャン」と言ってくれた。ファンク界の肝っ玉姉さん。メジャーレーベルは紙ジャケ、リマスタリングなんて出してくれないだろうな。

ワーナー時代のアラン・トゥーサンのCDでまったりしたりして、ギブソンのレスポールの本(いまだと二千万、三千万のギターの写真がごろごろある。)、これも写真と文章がいっぱいなので写真ばかり見て読むのはあとまわし。次は浅川マキのオフィシャル本。読んでいると大学進学のため上京したときによく通った、初台のライヴハウスが出てきた。ここでいろいろな人に出会ったけど今は音信不通。ママさんが話してしてくれた浅川マキが「暗い日曜日」を歌わない話とかしてくれたけどもう詳しくは覚えていない。十年前、沖縄で3回のライヴのうち2回行った。そのライブハウスも場所が別の場所に引越したみたい。東京にいるころ浅川マキのライヴを初めて見たのは紀伊国屋の裏にあったときのピットイン。よく通る声にびっくりした。スタイルはいろいろ変えたけどあの生の声だけは全然かわらなかった。

正月は仕事してたから、三箇日過ぎて実家に行くと酒がいっぱいあまってる。缶ビール、日本酒をもらった。休みの日、もらった日本酒まずけりゃ料理に使えばいいやと、呑んでみると結構すすむ。半分残し、泡盛を飲み寝て、翌日昼から日本酒呑んだら一升なくなった。二日で一升日本酒を呑めたことに少し驚く。身体がアルコール三十度以下の酒では満足できなくなっているかもしれない、などと考えているうちにすぐ旧正月がくる。