雑感 今後の楽しみ

大野晋

実は6月1日は仙台にいる予定だ。別に東北の支援というわけではなく、単純にシンポジウムへの参加とせっかくなので、ニッカウヰスキーの宮城峡へ行ってみたいと思っていて、その旅行が実現したという次第。面白いネタが仕入れられれば、次回あたりに披露したい。

さて、楽しみな話題をひとつ仕入れた。しもた屋の杉山洋一さんがマエストロとして凱旋される。ときは9月2日月曜日。場所はサントリーホールの大きい方。なんと、オーケストラにエレキギター、ジャズバンドまで加えた大所帯の指揮をされるらしい。現在、発表されている演奏曲名は次の通り。

ロルフ・リーバーマン:ジャズバンドと管弦楽のための協奏曲(1954)
野平一郎:エレクトリックギターと管弦楽のための協奏曲<<炎の弦>>(1990/2002)
池辺晋一郎・小出稚子・権代敦彦・猿谷紀郎・新実徳英・西村朗・野平一郎:新作管弦楽(題未定)(2013)<世界初演>

最後の曲名未定の曲(?)、しかも作曲者がずらずらと並ぶ曲がどんなものか? 思いのほかの大作なのか? はたまた、あっさりと期待を裏切る小品なのか? いまから、楽しみにしている。おそらく、現代曲のコンサートなので、客席は空いているだろうから、残暑の東京を夕涼みの楽しみに立ち寄ってみるのもよいだろうと思う。ちなみに、この夏はサントリーホールが8月中は定期点検で閉館なので、9月のこのシリーズがサントリー芸術財団のサマーフェスティバルという位置づけになっている。ダンスだの、リゲティだの、演劇とオーケストラのコラボだのといった興味深い出し物が用意されているらしいので、時間に余裕があれば、シリーズ券がお得だ。

コンサートの宣伝のようになってしまったが、5月のうちから9月のコンサートをとても楽しみにしている。もちろん、すでにチケットは入手済みで、発券だけが遅れている。ふと、発券をさぼるとキャンセルされたのではないか? と心配になる。そうでなくても、エリシュカが都響を振ったコンサートはチケットを発券せずにずっと履歴だけが残ってしまっていた痛い経験がある。以前のぴあの発券システムは期日が過ぎると決済済みでも発券待ちの履歴から消せなかったので、この間のシステム更改までずっと残っていて、私の後悔を念を見るたびに思い出させた。

という話の続きを考えていたら、東京都交響楽団の次期シェフが決定したという情報が舞い込んだ。情報源がジャーナリストなので間違いないと思うが、正式の発表がまだなので気が気ではない。さすがに、噂では感想も書けないが、なかなか、意味深な人事なので正式に決まったら考えるところを残すかもしれない。しかし、情報があっという間に広がる現代。マスコミという存在が必要なのかどうか、考えさせられたのは確かである。もう、きちんとした論考ができないジャーナリストはインターネットに淘汰される運命なのかもしれない。