感慨いろいろ

大野晋

私の学生時代の恩師が叙勲した。
とはいっても、もうすでに80歳。しかも、名誉教授の肩書はまだあるが、数年前に脳梗塞で倒れて以来、研究生活どころの状態ではない。もう少し早く出してあげればと思うが、他の学者も似たような年齢で叙勲しているので年齢が一つの条件らしい。長生きは誉めたたえられるのか、などと思いつつ、芸能人や政治家などの年齢と比べると不公平を感じてしまう。まあ、とりあえずはおめでたい。

iPodで音楽を聴く。
なんとはなしに聴きたいので、適当に選曲してくれるジェネシスを利用する。ジャンル集めを自動でやってくれる機能で、時々使うが、なかには分類にいちゃもんを付けたくなることもある。なぜか、ウルトラマンシリーズのブラス曲はクラシックに分類される。合っているのはブラスだけのような気もするが。ならば、羽田健三の曲も入れたらどうかと思ったら、ポールモーリアが選曲された。合っているのはオーケストラ? まあ、なんとはなしにウルトラマンを聴いていると、ウルトラマンの歌に対して帰って来たウルトラマンがコラージュになっているとか、ウルトラセブンのうたはとてもブルックナーちっくだとか、わけのわからない話を考えだす。昔、トロンボーンを吹いていた友人を思いだし、そう言えば、ウルトラセブンのうたも好きそうだなあ、とブラスが活躍する様をのんびりと鑑賞する。

ということで、現在、ブルックナーのヘビーローテーション中。ぱっぱか、ぱっぱ
か、鳴ってます。のんびりした師走です。