オトメンと指を差されて(14)

大久保ゆう

ついに! ついについに! オトメンという言葉の出所である菅野文さんのマンガ『オトメン(乙男)』のドラマが今月から始まるわけですが!

本原稿執筆時ではまだドラマが放映されていないため、いろんな意味でドキドキしております。なんといってもTVですから、このドラマで「オトメン」のパブリックイメージが形成されるといっても過言じゃありません。なので当事者としましてもぜひよいドラマになってほしいと思っています。というわけで頑張れ岡田くん! 応援してるよ!

と、せっかくなので今回はそのTVドラマを意識したお話でも。

……ええと(こほん)。

……ご覧になった方の夢を壊すようで(げほげほ)、とてもとても気の毒に思うのですが(むむむ)。その、現実的なことでたいへん心苦しく(きりきり)、そして当たり前と言えば当たり前なんですが(うんうん)。

――オトメンと言っても、みんながみんなイケメンなわけではありませんっっ! 本当に申し訳ありませんっっっ!

……といっても(ふう)、いわゆるスマートなイケメンに限らないっていうことなんですけどね(あはは)。

やはりそもそもオトメンのみなさんは「男らしい」わけで、そんでもってその源泉は「体育会系」だったり「スポーツマン」だったりするところにあるわけで。そうすると、一方には「さわやか系」があって、もう一方には「濃ゆい系」がありまして。もちろん「ストイック」な方面もありますよね。(ちなみにオトメンは草食系男子ではないのでなよっとした人はいません。)

それで個人的な経験上、そのどちらにもプライヴェートでキュートな趣味をお持ちの方はいらっしゃるわけで。

とりあえず思い出せるだけのあらゆるスポーツマン&アスリートの方を頭に浮かべてください。それからそのどなたもオトメンでありうると考えてみてください。ぬいぐるみが好きだったり、料理が趣味だったり、甘いものが好きだったり……あんな人も……こんな人も……

……ええと、ご想像できましたでしょうか。そういうわけなんです(他意はありません)。

私ですか? う〜ん、昔から「さわやか」だとはよく言われましたが、ルックスの方は「大久保くんの顔もそんなに悪くないよ!」などと微妙な励ましのお声をいただくくらいなので、まあその程度なのでしょう。ただ身だしなみはみなさんしっかりなされるので、お見苦しくはないと思いますよ(にこっ)。

あとそのスポーツマン的側面からもうひとつお話をすると、元々が元々のため、何事にも根性論や精神論がまかり通ってしまうところがありまして。たとえば私は今ダイエットをしているわけですが(先月参照)、「食事制限+運動」というほぼ正面突破のような方法を欠かさず二〜三ヶ月続けてしまった挙げ句、もう早くも「6kg」減量していたりしてしまうわけで。

まったく我ながらわけがわかりません。なかなかダイエットできずに試行錯誤してその果てにお手軽なダイエット法でも発見してここで報告してちょっと話題にでもなれればいいななどと考えていたのに、簡単にダイエットできてしまっては何のネタにもならないじゃありませんかっ! ある意味、私自身が最大の敵か!(書き手として)

そうなんですよね、そういえば黙々とトレーニングとか練習とかやってたわけですから、ダイエットもそりゃ黙々と続けてしまいますよね。自分を甘く見てました。「こつこつ」とか「黙々」とか大好物なんでした。

何ということだ! 大誤算だ!

しかし手を抜くことなどできないのです。それだけはおのれが許さないわけでして。そうするとネタにならない上に、あんまり人にもお勧めできないことになってしまって。(ダイエットの秘訣=根性、って人をバカにするのもいい加減にしろって感じですものね。)

……本当に、困った話です。

  【おまけ】

Q.『オトメン(乙男)』のドラマが始まるということですが、それに関連して大久保さんのお仕事は増えていたりするんでしょうか?

A.いやいや、世の中そんなに甘くはないですよ。今まで通り、節約とやりくりを駆使する割と最底辺の生活です。ただ、昔からの傾向ではあったのですが、キュートでファンシーな感じのお話をいただくことが最近多くなったかもしれません。

Q.やっぱりぬいぐるみとか好きなんですか?

A.あ……はい、好きです。でもやっぱり買うのは恥ずかしいですし、あとぬいぐるみの趣味がちょっと歪んでます。何か怪物とかモンスターのぬいぐるみとか。そういうのの方が。かわいい一辺倒なやつよりも、ちょっと強そうなやつとか。

Q.少女マンガとか読みますか?

A.たまに。そんでもって号泣します。

Q.こんな連載してて恥ずかしくないんですか?

A.恥ずかしいですよっ! いつももだえ苦しみながら書いてるんですっ! ……でも、頑張ります(基本、負けず嫌いなので!)。