この前の続き、缶詰の「すとぅー」には島豆腐となーべーらー(へちま)をいれて鍋で暖められ立派な沖縄の家庭料理になった。ちゃんぷるーにスパムなどのポークランチョンミートを入れたりとアメリカの缶詰が沖縄の料理に入って来た。ツナ缶の「とぅうなー」は沖縄から熊本へ引越したときに同じ製品でも「とぅうなー」では通じなかった。復帰前と復帰後の日本のチョコレート、マヨネーズの味の違いに子供ながら愕然とし、慣れるまでに少しの時間が必要だった。その頃は英語という認識がないまま使っていた言葉がある。米兵相手に雑貨やチャイナ風の色っぽい衣類を売っていた店を「しゅうべに屋ぁ」と呼んでいた。近所に何軒もあった。これが英語の「souvenir」を元にしているのを知ったのは中学生くらいだったか。そういうお店に入る米兵は「はろー」、挨拶でハローを連発するから。二週間ごとに忙しくなるときは「今日はぺいでい(給料日)だから。」と大人は話していた。
大きな台風と警戒を促された台風は進路予測がいつの間にやら変わっていた。危ない西海岸コースを通る。もう少し本島よりだったらうちのアパートの一階店舗のシャッター二枚めくれ上がっただけではすまなかっただろうし停電は必至。小学校は台風が過ぎた翌日の豪雨でまた休校となり子供は二連休。月末は雨台風で職場を一人で雨対策のため養生したあと、「レッド・ツェッペリン、リマスター・プロジェクトの第二弾発表!」のお知らせメールが届く。六月に届いた第一弾の三枚の音圧、車の中で通常聴いているヴォルームだといきなりスピーカーの音が割れた、とアナログ感満載な音の仕上がりのためすぐ予約。数ヶ月前にちゃんとしたオーディオセットがあるところでツェッペリンのアナログ盤を聴いたときにかなりの音の良さを再認識。さすがに各面後半になると音がしょぼくなるのはしょうがないとしても両面一曲目の出だしのロックな音は最新リマスターにも負けない。音楽のメディアとしてのCDもいつまで続くのか、もうそろそろ終わるのか。