月しろの光、 光のくさむらに、 (のたうつかげのわれらの― 不乱
舞茸を舞々つぶり、 食えば舞う。 (かなしむ― 月光下の、 撒(さん)である
月の兎、 (腐肉の犠牲。 いま明かり行く真性の菌(たけ)に 食われて
夏越しの茅の輪、 (燃える地上にかげもまたスリラー、 潜るスクリーン
うしろ正面の磔。 (怪かしの来てむさぼる、 ぼろぼろの鬼ごっこ
地底に届く足と、 (浮く手と、 眠りの擬態と、 月しろの磔刑
再びひきこもり― (君(きみ)、 さくらじま、 火のなだれくる無慚を恋えば
美神― 君咲く。 地の底の(「火の壁を越えよ」と声がする、 抗議
Spirited away! 脳(なづき)の(白さ、 骨通し来たる春、 遅い田植えというか
みとせのあなた、 鼠知らせの(啼き、 聞こえ、 還り来る花火の― 化(まぼろし)
神が来る風葬のあとの― しらじらと洗う(手足に、 まだ呪詛が足りないのか)、 俺
あらしのゆくえ、 いつしか)みとせの(あなたに遠のいて)、 化(まぼろし)が来る
嘆きの水よ)、 くれないの死者に)寄り添う(小動物を追う)、 あぶくま― 遙か
吹き落ちて)、 心火のあまい)乳汁を、 あかごなす、 魂か― 泣きつつ渡る)
つぶたつ) 粟のそじしに、 惨として別れた)。 そじしが)切り立っていた)
(韻律をなさず。((((波紋(光)波紋(音)波紋(光)波紋(踏む。)波紋(光)波)紋(光)波)紋)。)