私が上村なおかと主催している団体
笠井瑞丈×上村なおか
五月プロデュース公演を行う
出演者は多岐にわたり活躍をし
振付そして自身の公演を行っている
平山素子さんと父笠井叡さんのデュオ公演
タイトル J.S.バッハ作曲「フーガの技法」を踊る
構成・振付:笠井叡
出演: 平山素子、笠井叡
音源は高橋悠治さんの演奏を使用
バッハのフーガの技法を知ったのは
今から16年前の7月
叡さんと悠治さんが
毎週土曜日四夜にわたり
神楽坂セッションハウスで
公演をしました
悠治さんの演奏で
叡さんがフーガの技法を
踊ったのが初めてです
16曲約一時間ほどの公演
それがきっかけでフーガの技法を知りました
そして2008年1月に悠治さんの演奏で
世田谷シアタートラム
上村なおか アレッシオ・シルベストリン 横田佳奈子
叡さんの振付で四人でフーガの技法を踊りました
そこからいつかフーガの技法に
挑戦したいという想いを持ち去年の4月はじめて
私の振付で四人の若い女性ダンサーに
フーガの技法を踊ってもらいました
そして同年10月には鈴木ユキオさんと
即興でフーガの技法全曲を二人で踊りました
そして今回このような流れになったのは
去年平山素子さんから叡さんに振付依頼が来たのが始まりです
そして叡さんがテーマとして選んだのがフーガの技法でした
これは横浜KAAT主催のエリア50という企画の中で
平山素子さんが20分のソロを踊るという企画でした
エリア50とは6人の50代のダンサーがそれぞれ
違った振付家の踊りを踊る企画です
ダンサーは
近藤良平さん 小林十市さん
伊藤キムさん SAMさん
安藤洋子さん 平山素子さん
平山素子さんはこの時
全曲ではなく三曲踊りました
そして公演が終わりいつか
デュオで全曲やれたらと言う話から
今回この公演が実現しました
通し稽古には何度か立会いました
空から降ってくる音の雨に打たれて
びしょ濡れになりながら踊る平山素子さん
いつしか時間はなくなり
カラダと音楽は熱に変わる
深い闇の中からまた新しい光が生まれ
2008年1月トラムで踊った日は
とても寒く大雪が降った事を
昨日の事のように思い出す
私が初めてのソロリサイタルを行った
1997年2月も公演終演後大雪が降った
そしてトラム公演の次の週
なおかさんのお父さんが亡くなった
また私もいつかフーガの技法に挑戦したいと思う