鎌鼬の里芸術祭
今年笠井叡が出演する事になり
よかったら一緒に行かないかと
こんな機会でもないと
行く事もないと思い
同行する事にした
場所は秋田
羽後町にある鎌鼬美術館
そして出発直前主催者から
せっかく来るなら踊ってくださいという事で
急遽踊らせていただける事にもなりました
とてもありがたいお言葉だ
秋田は土方巽 石井漠の出身地であり
日本の舞踊の源流が流れている場所
細江英公が土方巽の写真を撮った場所
後にあの有名な写真集『鎌鼬』が出される
そして今回この旅に母と長男爾示
なおかさんも同行する事になった
母は今年四月に急にカラダが悪くなり
歩くのも困難な状況になってしまいましたが
そこから日々リハビリに励み
自力歩行が出来るまでに回復しました
なのでこの旅を一番楽しみにしていました
この旅のため日々体調管理に注意していました
今回は飛行機で行く事になり
なるべく母に負担のかからないよう
羽田空港の駐車場を三日間借り
車で羽田空港まで向かいました
空港で長男爾示と合流し
車椅子を用意をしてもらい
五人で秋田までフライト
空港に現地スタッフが迎えにきてくれ
まず鎌鼬美術館に下見に行きました
スタッフからここが土方が踊った畑
ここがあの有名な写真を撮られた所
翌日11時笠井叡が土方巽が踊った同じ畑で踊る
これは『鎌鼬の里芸術祭』とは関係なく踊った
きっと
本人には抑えきれない
動機があったのだろう
土砂降りの雨の中
この噂を聞きつけた
多くの関係者が観に来た
そして踊りが始まった
そして爾示がシャッターを切る
土から湧き上がる力
土にカラダを打ちつけ
土のようにカラダを捏ね
土の方へ
大地に捧げる踊り
改めてここに舞踏の源流が流れているんだと感じた
土方巽の踊を私は見た事はない
文献で読んだり聞いただけだ
だから土方巽は自分にとっては
正直あまりリアルではなかった
でも今回
この土地に触れ
この空気を吸い
この匂いを嗅ぎ
新しいカラダの景色を発見した
夕方私の出番となりました
美術館の前にある仮設舞台
花粉革命の抜粋を踊った
10月韓国で久しぶりに花粉革命を踊る
その前にここで踊れてとてもよかった
ずっと欲しかった写真集『鎌鼬』を手に入れた
大満足の旅だった