7月

笠井瑞丈

今年も気付けば折り返しです
年始にいつも今年の目標を立てる
結局何も出来ずに7月になる
また下半期の目標の誓いを立てる

それを遂行できずに
きっと今年も終わるのだろう

そのように毎年が過ぎていく

時間は残酷のように
刻々と過ぎていく

結局何かを残すことができるだろうか
別に残さなくてもいいのかもしれない

自分が描いている自分というものに
いつまでも近づくことが出来ない

あと二年で50歳になる
こちらも折り返しだ

たまにそのような事を考える

自分ができることとは
自分がやらなきゃいけないこととは

何も考えず生きてきた訳じゃないけど
何も考えず生きてきたのかもしれない

十代は夢しかなく
二十代は希望に溢れ
三十代で現実の壁に
四十代は壁を越えて

進むしかない
振り返れば

悪いことばかりじゃないけど
良いことばかりでもなかった

先日とある舞踊コンクールの
審査員をやらせていただいた

出場者は当日知らされる

そこに同じ歳で15年ぶりの友人が出ていた
終わった後久しぶりの再会に握手を交わす

彼とはクラブで踊ったり
イベントで一緒に踊った

たわいもない昔話で盛り上がる

踊っていた彼も
舞台裏で再会した彼も

とてもかっこよく見えた
今もがむしゃらに挑戦している

久しぶりに今度飲もうと約束する

まだこれからだ
折り返しなんかない
ただの直線だと思う