2024年

笠井瑞丈

2024年も気づけばも終わり、そしてまた次の扉を開くように2025年がやってくる。今年は何をしたか振り返ってみようと思うけど、改めて振り返ってみると、何かしたような気もすけど、何もしてなかったような気もする。電車の車窓から眺める景色のように、過ぎた景色は頭の中に微かな残像としてしか残らない。今月踊ったダンスの公演も先月のダンス公演も、終わってしまえばもう大分前のように思えてしまう。はたして毎日素晴らしい景色に出会えていただろうか、一日一日を大切に過ごしていただろうか、考えるとそんな事ばかりが浮かんでくる、時間だけは全人類に平等に分け与えられてるいるものなのに、たまに不平等に感じる時もある。どうして今自分はここに存在し、どうしてまた新しい扉に向かって歩いて行かなければならいのだろうか。たまには少し立ち止まる事が出来たら楽になれるのかと思う事もある、当たり前だった事も当たり前ではなく、そして自分も変わっていく。今年は49歳の年だった、そういえば18歳の時にパチンコ屋でアルバイトしていた事がある、その時に知った事ですが、パチンコ台は一台一台番号が振り分けられている、1番からはじまり2番3番とパチンコ台に上に書いてある、しかし4番と9番は除かれてるのだ、3番の次は5番、8番の次は10番、14番 19番といのもない。4番と9番はあまり縁起のよい数字ではないとされてるみたいなのだ。そして49番というのも勿論ない。今年の自分は、縁起の悪い数字が4と9とダブルで並んでる歳なんだと思った。そう言えば今年は何か踠いていたような一年だったような気がする。そして踠けば踠くほど糸は絡み合って解くことが出来なくなってしまった一年だった。来年はどのような一年になるのだろうか、もう希望と夢を膨らませてなんて言葉は使えない。まずは絡み合った糸を解く所からはじめよう。もう次の扉は目の前にあるのだ。