きのうはからりと晴れて、新鮮な木星の香りが部屋まで入りこんで、むせかえるようでした。月が変わって、きょうは10月の始まりにはあまりふさわしくないどんよりとした空模様、気温も低めの東京です。
「水牛のように」を2016年10月号に更新しました。
更新のまえには届いた原稿をすべて開いて読みながら、掲載の順番を考えたりします。そのときはいつも、世界は言葉でつくられていくことを感じます。綴られた言葉を読むことで世界を見る。決まりきった毎日の生活のなかで起きる、ふだんと違うことに意識が向くことが多く、それらを書いたり、話したりしたくなります。自分がおどろいたことを人にも伝えたいわけですね。しかし、決まりきったことがらのほうが圧倒的に多いし、それでも毎日が同じわけではないことを思うと、自分ではそういうささいなことをきちんと書けるといいなあと思ったりします。何のためにそんなことを書くの? と問うてみても答えはないのですけれど。。。
きょうは新月で、そしてコーヒーの日でもあるのだそうです。それならばと、毎朝欠かさずに飲むコーヒーを午後にもひとりでもう一杯、楽しみました。八百万の神さまがたが不在のひと月でもありますね。
それではまた!(八巻美恵)