ことあらば
避難場所にも
なるらしき
展望台より
浜岡を望む
*10月の末に静岡県御前崎市にある中部電力浜岡原子力発電所をたずねた。正確には発電所に隣接する浜岡原子力館ではあるが・・・
地上約
60メートルの
たかみへと
昇りゆくなり
原発を見に
*海抜62メートルからの大パノラマ!入場料は無料むろんエレベーターで・・・
はまおかの
海と砂丘と
げんぱつが
眼下にありて
わたしは小舟
*実のところ高いところはあまり好みではないなんとなくノアの箱舟を連想しつつ・・・
大鳥居と
送電塔とに
守られて
ならぶ原子炉
ハマオカともいう
*池宮神社の参道に建立された朱色の大鳥居。どうみても場違いな感じがしたので調べてみたら中部電力が協力金として地元に出資したものらしいその額総額3億円なり・・・
活断層
すなに埋もれて
見えねども
原子炉五つ
その上にあり
*活断層が原発の真下に4本はあるといわれている・・・
世界一
危険なること
いましばし
わすれたるごと
浜岡に遊ぶ
*原子力館は一度は見ておきたい代物です(予約がおすすめ)・・・
遠洋の
マグロ獲っては
棄てしことも
核とげんぱつ
根っこはおなじ
*御前崎の北に位置する焼津漁港~浜岡からほど近いところにあるので当時の記憶を思い出しつつ・・・
死の灰に
まみれし黒き
雨がさを
振りまわしつつ
ATOMはいずこ
*太平洋上で行った核実験の産物死の灰。子供のころ雨傘を指していれば大丈夫と教えられもしたのですが・・・
物差しで
はかる半径
地図上の
ハマオカあわれ
塵のごとしも
*半径30キロメートルの範囲とよくいわれるけれど根拠あるのだろうか・・・
いいことも
あるのだろうが
風向きと
距離が気になる
浜岡近し
*中電のソフトなイメージ作りがあちこちで目に付くこのごろ地元での好感度アップが狙いなのでしょう・・・
地震にも
津波にも耐えて
いきのこる
ゆめの原発
おもいみ難し
*日本全国地震はいつどこで起きてもおかしくないのだけれど・・・
遠州は
いいところだよと
からっかぜ
身に受けながら
給油所のひと
*浜岡のセルフではないガソリンスタンドで給油したついでに女性の係員と少しく話した・・・
ゲンパツに
反対のこえ
遠州の
かぜよりつよく
ふくかぜ見たし
*上州のからっ風より遠州は厳しいといわれる~事実であろう・・・
北にリニア
みなみに原子
力ありて
不穏なりけり
中部電力
*リニアは大量の電力を消費するそれを支えるのが中部電力・・・
再稼働
うながす声は
あきらけく
西に東に
ハマオカにても
*司法の判断にゆだねるしかないのだろうか・・・
廃炉への
みちのり淡し
はまおかの
嵩上げされたる
防波壁異様
*堤防がだんだんに高くなっているようだけれど自然を騙すことはできないというメッセージもあります・・・
ふる雨に
ぬれて艶めく
茶ばたけの
みどりかぐわし
ゆれるハマオカ
*延々と茶畑が続く牧之原台地その片陰に浜岡原発はある・・・
くらぐらと
深けゆく秋の
一夜ありて
浜岡原発
みて来たりけり