昨夜から夜明けにかけて、嵐のような雨が降りました。冬にあらざるような暖かさをともなってなにやら不穏な感じでした。起きてカレンダーをめくると、ことし最後の一枚です。
「水牛のように」を2021年12月1日号に更新しました。
このひと月、パソコンを新しくしたことやサイトの問題など、主にネットワークに関する試練に見舞われましたが、なんとかみなさんの原稿をアップできたようで、ホッとひといき。自分自身におこるトラブルと、また騒がしくなっているコロナの新型株のニュースと、どちらを向いても落ち着かない日々でした。
先月お知らせするべきだった情報です。
10月にくぼたのぞみさんの新しい本が三冊も出版されました。さすがはJ・M・クッツェーのオタクだと自認するくぼたさん、二冊はクッツェー本です。
『少年時代の写真』(クッツェー著のくぼたさんによる翻訳)
『J・M・クッツェーと真実』(くぼたさんによるJ・M・クッツェー論)
そしてもう一冊は『山羊と水葬』です。これまで「水牛のように」に書いてもらったエッセイがたくさん掲載されていて、とりわけうれしい一冊です。北海道という土地が持っているあれやこれやと、そこで生きている幼いころのくぼたさんの真摯なまなざしは、いまの彼女とおなじです。
それではみなさま、よい年をお迎えください! などと書いてもまるで実感が湧きません。(八巻美恵)