どうよう(2023.08)

小沼純一

いたいから
なにもかんがえらんない
なにもかんがえらんない
って
おもうのは
すこしいたみがおさまって
いたみ
はみんなおおってしまう
うちとそととがいっぺんで
うちとそととがなくなって
きっとこれがパッション
なにかとつながれてる
って

からっぽだな
ものはいっぱい
なんだけど
いえのぬしがいない
だけ
だけど
ものたちがしずまってる
あるだけで
いきしてないって
わかる
ものは
てにするひと
ふさわしいひとがいて
いき
いきする
うそみたい
だけど
ちがってない
からっぽなのは
いえみてる
いえのなかいる
こっち
かも

さむい
とてもさむい

いびき
かいてたじゃない
ねいき
かいてたじゃない
せなか
かいてたでしょ
もじ
かかなくたって
いい
はじ
かかなくたって
きるもの
かけなくても
かけきんなくても
いい
いい
いいじゃない
かけてきて
でんわ
うちまで
かけてきて
できるまで
できなくなるまで

しごとのつきあい
しごとかわるとほとんどきれる
しごとのきれめえんのきれめ
しごとのあいしょうよくっても
ほかであいしょういきる
わけなく
しごとのつきあい
よそじゃめったにいかせない
べつのつきあい
つけられればいい
っておもう
あのひととこのひとと
ときどき

そうおもう
おもっているのは
こっち
こっちだけ
かも