雑踏のなかに立ちすくむ
悲しみのなかにある人に
かける言葉を探すうち
断たれたひとつのつながりを思う
ハイヤー、ハイヤー、ハヤハヤ
移ろいゆく時のなかに
確かなものを見るならば
別れの形がなんであれ
それは信じていいのだろうか
埋まらない空隙を
幾多の声と音とが埋めてゆく
と思ったのはつかの間、
無音の真空をそのなかに見る
ハイヤー、ハイヤー、ハヤハヤ
賑やかさに無が立ち上がるなら
いっそ目指して進めばいい
わかることに至らずとも
溶けあうことがないのでも
光れるものが
生まれるか