2019年10月1日(火)

水牛だより

カレンダーを10月にめくってみても、外は少し陰った夏のようです。もう季節はなくなって、暑い日と寒い日があるだけなのかもしれません。今日はコーヒーの日です。

「水牛のように」を2019年10月1日号に更新しました。
朝日カルチャースクールのサイトに、編み狂った結果できあがった赤いセーターを着ている斎藤真理子さんの写真を発見しました。編み上がった主役の「実物」を見ると、原稿がさらに楽しめると思います。
冨岡三智さんが書かれているインドネシアのソロのスタジアムは見たことがあるような気がします。ソロを訪ねたのはもう20年くらい前の一度だけですが、強い印象の街でした。スタジアムを見たような気がするその日、私はインドネシア語しか話さない運転手の隣りの助手席にすわって、走りながらその運転手と話す役割を負っていたのでした。インドネシア語はほんの片言しか話せないのに一日彼とつきあうのです。後部座席には同行の日本人たちがすわっていて、もちろんまったく助けてはくれません。なんとか必要なことを通じあうことに必死で、走りながら見たはずの風景は断片的な記憶にとどまっています。スタジアムもそのひとつだったことを思い出しました。

それではまた!(八巻美恵)