2019年9月1日(日)

水牛だより

そこここに秋の気配は濃厚にあるものの、暑さだけはまだ現役でしっかりと活動中の東京です。今年は夏のはじまりが遅かったでの、終わりも延びるのでしょうか。

「水牛のように」を2019年9月1日号に更新しました。
管啓次郎さんが2017年1月から9月まで連載した『狂狗集』が小さな本になりました。うれしい展開です。この「水牛」ではあまりレイアウトなどに凝ることができませんが、印刷された本では縦書きで句(狗?)ごとに下揃えになっています。好きなレイアウトに固定できるのはやはり魅力があります。「ページをめくるたび、ぼくらの足は軽くなり、心は自由になる!」
大竹昭子さんは「カタリココ」という朗読とトークのイベントを続けていますが、この夏にトークをもとにした〈カタリココ文庫〉の出版をはじめました。創刊号は『高野文子「私」のバラけ方』です。おもしろそうですね。
こうした小さな本にする試みは水牛についてもときどき考えたりはするのです。〈水牛文庫〉ですね。しかし、これまでにみなさんが書いてくれたリソースは膨大といってもいいほどにあるので、さて、どこから手をつけようかというあたりで毎回挫折して今日に至っています。「ボーッと生きてんじゃねーよ!」とチコちゃんに叱られそうですが、まあ、もう少しボーッとしていてもいいのではないかとも思います。そのうちに「やりたい」という人があらわれるかもしれませんから。

それではまた!(八巻美恵)