昨夜は晴れた夜の空に満月と赤い火星を見ることができましたが、きょうは曇っていて十六夜の月はいずこにありや?
きょうのように暑さや寒さを感じることのない快適な気候で、ただここにいると、ついこのあいだまで苦しんでいた暑さのことをもうすっかり忘れていることに気づきます。暑かったという記憶だけは残っていても、暑いとはどのようなものだったのか、覚えていないのです。
「水牛のように」を2020年11月1日号に更新しました。
世界はこれからどうなるのでしょうか。自分以外の人間と接することを禁じられでも、それはムリです。
おなじみエドゥアルド・ガレアーノ『日々の子どもたち』の今日はこれです。
11月1日 動物に注意
1986年、狂牛病がイギリスの島々を襲い、感染性の認知症を疑われた二百万頭以上の牛が死刑に処せられた。
1997年、香港からはじまった鳥インフルエンザはパニックを引き起こし、百五十万羽の鳥が早めの死罪宣告を受けた。
2009年、メキシコとアメリカ合衆国で豚インフルエンザが発生し、地球全体がその疫病から身を守る必要が生まれた。
いったいどれほどの数かわからないが、数百万頭の豚は、咳やくしゃみが原因で犠牲になった。
人間の病気を引き起こしているのは誰なのか? 動物である。
実に単純である。
その代わり、地球規模のアグリビジネスの巨人たち、食糧を危険極まる化学爆弾に変えている、あの魔法使いの従弟たちには少しも疑いがかけられないでいる。
それではまた! 来月も更新できますように。(八巻美恵)