2020年4月1日(水)

水牛だより

日曜日の春の本格的な雪にはびっくりしましたが、今日の東京は雨です。あまりにも変わりやすい天候というものも、不穏な世界と無関係ではないのかもしれません。

「水牛のように」を2020年4月1日号に更新しました。
杉山洋一さん、室謙二さんだけでなく、みなコロナウイルスの影響を受けています。わたしの周辺はまだほんの少し呑気さがただよってはいるものの、いまの政府のもとではお先真っ暗ですね。

夜眠る前に『日々の子どもたち あるいは366篇の世界史』(エドゥアルド・ガレアーノ 久野量一訳 岩波書店 2019)を少しずつ読んでいます。昨夜は8月30日「行方不明者(デサパレシードス)の日」。短いので全文をどうぞ。

 行方不明者とは墓のない死者、名前のない墓。
 さらに、
 天然の森
 都会の夜の星
 花の香り
 果物の味
 直筆の手紙
 時間を無駄に過ごせる古いカフェ
 路地のサッカー
 歩く権利
 呼吸する権利
 安定した仕事
 確実な年金
 格子のない家
 鍵のないドア
 共同体の感覚
 そして常識。

来月も無事に更新できますように。

それではまた!(八巻美恵)