きょうも暑いねえ、と言うのに飽きてきたのに、まだ八月がはじまったばかりです。四季がめぐる(はずの)ところで生きていれば、いまだけのこととしてガマンできるとは思いますが、それにしても、ここだけではなく、世界のいろんなところで暑さが極まっています。山火事も多いですね。
「水牛のように」を2022年8月1日号に更新しました。
初登場は音楽評論家の小沼純一さんです。といっても、小沼さんは詩人でもあり、三冊の詩集は「水牛の本棚」に収録されています。『し あわせ』『アルベルティーヌ・コンプレックス』『いと、はじまりの』 これらもぜひ読んでみてください。入力など、楽しく作業したことを何年ぶりかで思い出しました。
イリナ・ゴリゴレさんのはじめての著書『優しい地獄』は予定通り、7月末に無事発売となりました。これからの土台となるように、イリナさんの可能性がいくつも読みとれる本になったと思います。イリナさんと亜紀書房と水牛とで、ときには(嫌いな)zoomを使って話し合いながら作ったこの本を、イリナさんは「わたしの本」とは言わず、「わたしたちの本」と呼んでいます。イリナさんの日本語を大切にしたかったので、できるだけ彼女の書いたそのままにしました。水牛の連載とほぼ同じです。それでも、開放的なデジタルテキストからアナログの本になると、一冊としてとじられたことで、イリナさんの日本語の世界がより明確になったのではないか、とあらためて感じます。来月はじめには東京でのトークも予定されていますので、亜紀書房のサイトをチェックしてくださるようお願いします。
それでは、来月もまた更新できますように!(八巻美恵)