暑い日々が続きます。昨夜はゴロゴロという遠雷から始まって、バリバリ、ドカーンと派手な雷鳴まで、少しだけ降った雨の音もあり、安眠を妨害されました。きょうの午後にはまたにわかにかき曇り、雷それから強い雨がふり、そのあと一気にすずしくなった東京です。ぼんやりカレンダーを見ていると、8日はもう立秋ではありませんか! いつもと違うこの夏、どのように終わり、どのような秋が来るのでしょう。人類滅亡までの残り時間は1分30秒だとか。
「水牛のように」を2023年8月1日号に更新しました。
お目当ての書き手の名前がなくても心配しないでください。今月は休む、という連絡があった人ばかりですから、きっと来月には復帰します。
アサノタカオさんからは今月は休んで、来月ふた月分を、というメールがあったのですが、きょうになって、番外の原稿が届きました。藤本和子さんのしごとのスピリットを受け継ぐという「在日コリアン女性作家選」のアイディアはうれしく、とても楽しみです。ゆるく束ねて差し出すことも必要だと思います。藤本和子選『女たちの同時代――北米黒人女性作家選』全7巻の藤本さんによる解説は、水牛の本棚で公開しています。ぜひ読んでみてください。この7冊分の解説だけで1冊の本になると思います。
戸田昌子さんの「これはギネスではない」を読み、もう20年以上まえの夏のある日のことを思い出しました。ポイントはもちろん、ギネスです。その夏も暑く、エアコンのない部屋にひとりいて、お昼に何を食べようかと考えました。ふと、ギネスは栄養たっぷりだから食事がわりにもなる、と誰かに聞いたことを思い出し、ちょうど冷蔵庫にギネスの小瓶が入っているし、そうだ、昼食はそれだ、と決めました。飲み出すと、ますます暑く感じるようになり、よからぬことなどを考えているうちに眠くなり、たっぷり昼寝をしたのでした。ギネスに栄養があったのかどうかはわからなかったけれど、悪くない午後でした。
それでは、また来月に!(八巻美恵)