2022年11月1日(火)

水牛だより

なぜか東京は曖昧な天候で過ごしやすい日々が続いています。しかし、明日がどうなるのかは誰にもわかりません。今夜は雨の予報です。

「水牛のように」を2022年11月1日号に更新しました。
編集作業のあいまに執筆者のみなさんの原稿から、ランダムに一節を書き抜いてみました。全員ではありません、これもランダム。短い断片を並べてみると、また別のおもしろさが出てきます。どれがだれが、と想像してみるのも楽しいかもしれませんよ。

「都市を歩くということは、時間旅行なのだ。」
「ちょうど20年前の10月。サダム・フセイン大統領の信任投票が行われ町中が沸き立っていた。サダム・フセインは100%の得票で信任されたのである。」
「本という形の彼を手元に置いて、折々に繰り返し読む(尋ねる)ことができる。」
「木の実。何といっても私にとっての王様はトチの実だ。クリよりも大きいようなつやつやした実が山道や公園や駐車場のわきに落ちているのを見ると、拾わずにはいられない。」
「じっと見ていると、男の子が同じように書棚の間から、こちらを見ていて、『薔薇販売人』と書かれた背表紙越しにこちらをのぞき込んでいるという風情だ。」
「やみやみなやみ/やみあがり」
「11月で休暇を取って、ピアノを弾いているとできなかったことをしたい。知らなかった音楽を見つけて演奏するのにも限界がある。」

コロナによる規制が緩和されたこともあって、遠くから訪ねてくれる友あり、ずっと延期していた会合あり、です。感染者の数というもの、どういう集計をしているのか不明ながら、増えている傾向です。自分でできる対策はしながら過ごしていくよりなさそうですね。生きものは動くからこそ生きているのですから。

それでは、来月もまた更新できますように!(八巻美恵)