東京はあたたかく穏やかな3月のはじまりです。原稿が届くのを待つあいだ、少し外を歩いてきました。いろんな種類のすみれやチューリップやラナンキュラスなど、短いあいだに、カラフルな春の花がそこここにあふれていて、ああ春だ、と思い知らされました。植物は複雑だけど、花はなぜかわかりやすく季節をおしえてくれますね。
「水牛のように」を2023年3月号に更新しました。
下窪俊哉さんが書いているように、発売中の岩波書店「思想」3月号に、福島亮さんの「水牛、小さなメディアの冒険者たち」という論文が掲載されています。水牛についてのこのような論考は、おそらくはじめてのことだと思います。1970年代から80年代の水牛を知る人も知らない人も、ぜひ読んでください。福島さんは当時はまだ存在以前(?)でしたが、存在してから、どこにどうひっかかったのか、水牛に興味を持ち、いまでは「水牛通信」を読む、というコーナーまで担当するようになりました。幸か不幸かはともかく、こういうことが「生きている世界」なのだと思います。福島さんはもうすぐパリから帰ってきますので、そのうち投稿が再開されるでしょう。楽しみに待っています。
それでは、来月もまた!(八巻美恵)